ドイツのメロディック・パワー・メタル・バンドEDGUYの1998年発表の2ndアルバムです。
路線的には前作から特に変化はなく、HELLOWEEN、BLIND GUARDIANをお手本にしたようなメロディアスなヘヴィメタルをプレイしてます。その他にも、STRATOVARIUSや正統派のメタルといったような所も見受けられ、いろいろなバンドから影響を受けてるように感じられました。
前作同様に疾走感のある楽曲は少なめで、平均年齢19歳の若者らしからぬ落ち着きのようなものを感じられます。タイトルにオペラなんて付いてますが、オペラの要素が強く出てるわけではないので、構える必要はないと思います。
それと、忘れちゃならないのが、ゲストにBLIND GUARDIANのハンズィ・キアシュが参加してる事です。
劇的な小曲#01で幕を明け、疾走チューン#02へなだれ込むわけですが、サビでの分厚いクワイアと、派手さはないけどツボを押さえたソロ、と前作からの成長がこの曲を聴いただけでもわかると思います。幾分シンフォニックな施しがされてるのがGOODです。
そして、適度な疾走感で進行し、ソロの後半の哀愁がたまらない#03、アコースティック主体からメタルバラードへと展開していく#04、サビでのトビーとハンズィの共演が見事な#05と続いていきます。
#06は冒頭からファンファーレが鳴り響き、ストロングなギターリフ主体のサウンドに展開していきます。サビでは分厚いクワイアをみせ、ハンズィがコーラスで参加してます。そして、HELLOWEEN直系のスタイルの疾走感抜群の#07ですが、フックも申し分ないし、なんといっても口ずさみたくなるサビにつきると思います。
そして、バラード#09に続く#10ですが、サビがJUDAS PRIESTっぽい、というより、もろにALL
GUNS BLAZING入ってます(笑)。#11はTHIN LIZZYにも参加したミッジ・ユーロのULTRAVOXのカヴァーです。
まだHELLOWEEN、GAMMA RAY、BLIND GUARDIANあたりの大御所と比べると、何か物足りなさを感じるものの、前作からかなりの成長が伺える内容である。 |