EDGUY

ドイツのメロディック・スピード・メタル・バンドEDGUYによる1997年発表の1stアルバムです。
日本デビューを飾ったのは、次作VAIN GLORY OPERAなのですが、1999年になって新たにこのKINGDOM OF MADNESSも日本デビューを飾る事となりました。ちにみに、私が持ってるのは、その日本盤です。
音楽性は、同郷のHELLOWEEN、BLIND GUARDIAN等の影響を感じさせる。
それと、若いバンドにしては珍しく、疾走感を押さえた楽曲が多いという事からも、自信を伺わせるものがあります。今（このレビューを書いてる2004年現在）でも若いバンドですが、この頃となると、20歳に満たないような歳ですからね！！ただ、まだまだ荒削りな部分が目立ちますけど、デビュー作としては楽曲は充実してるし、後の成功も頷けるものがあります。Voのトビアス・サメットも、この頃はまだまだ成長段階といった感じで、表現力も後の彼と比べれば甘さを残してます。ダイヤの原石といったところでしょうか。
楽曲の方は、爽快な疾走チューン#02、壮大なインスト#04、力強い掛け声がガッツポーズを誘い正統調でヘヴィな#06、ピアノバラード#07、ヘヴィでパワフルな要素と秀逸なメロディが絡み合う疾走チューン#08ラストの超大作#09、となってます。
ただですね、音質がショボくて、音が軽すぎるのが惜しいです。デモ並みのチープさなので、最近の彼らの作品（MANDRAKE、HELLFIRE CLUBあたり）を聴いてるリスナーには正直キツイと思います。かなり違和感を感じる事でしょう。
ファンの人やEDGUYのルーツが知りたい、っていう人は今のEDGUYと聴き比べて見るのもよいかもしれませんが、それ以外の人にはあまり勧められません。

THE SAVAGE POETRY/EDGUY
VAIN GLORY OPERA/EDGUY
THEATER OF SALVATION/EDGUY