IRON SAVIOR

RISE OF THE HERO

アイアン･セイヴィアーの9thアルバムです。
前作からベースが、元マスタープランのヤン･S.･エッカートへと変わっている。
いわゆるパワーメタル、ジャーマンメタルにカテゴライズされる内容であり、これまで彼らが継承してきたサウンドを本作「RISE OF THE HERO」でも聴くことが出来る。
楽曲は、バラエティに富んでおり、聴き手を飽きさせない構成となっている。
らしいイントロ#01で幕を開け、コーラスを伴ったサビメロがキャッチーな#02へと続く。
ピート･シルクの暑苦しい男気に溢れた歌唱でスピーディーに展開していく#04。何だろコレ、ただただカッコイイ。
心地よいテンポで進行する#05もピート節が特にキラリと光る佳曲ですが、#06でスピードを増し、さらに大爆発（イントロからして）。
この#06の出来が素晴らしく、アイアン･セイヴィアーの最高傑作と呼ぶに相応しい楽曲、だと個人的には評価している。
私の中で2014年のベストチューンになりそうです。
「RISE OF THE HERO」の前半（#06まで）の畳み掛けは圧巻だ。
後半も、初っ端の#07を一聴すればクオリティの高さを伺い知ることが出来る。
特に、スピードナンバー#10や#12あたりから。
とはいえ、前半部と比較すると少し見劣りしてしまうのは否定できませんが、それは、前半が素晴らしすぎるからとも言える。
9thアルバムにしてアイアン･セイヴィアーのベストともいえる作品を作り上げた、そのポテンシャルの高さに、ピートのヘヴィメタルに対する情熱を感じた。