元SINS OF OMMISIONのヤニ・ステファノヴィックとNARNIAのヴォーカリストであるクリスチャン・リヴェルを中心に結成されたディバインファイアーの1stアルバム。
経験豊かなメンバーが揃ってるので、新人と呼ぶには語弊があるが、質の高いバンドが出てきてくれたのは嬉しい。
中身の方は、荘厳な雰囲気が漂うシンフォニック・メタルでありながらも、エッジの効いたヘヴィなリフと高速のツーバスで攻撃的なサウンドに仕上がっている。
味付け程度にデス声を使っていて、ドラムの手数はブラックメタルばりです。
音質も特に問題はない。
しかし、クリスチャン・リヴェルの歌唱とバッキングの演奏がミスマッチに感じてしまい、個人的にどうしても気になってしまう。
ラプソディー・オブ・ファイアーのファビオ・リオーネが歌うとハマりそうだ。
そうすると、アルバムの出来も数段良くなったのでは、とついつい思ってしまう。
まあ、無茶な話ですが。
クリスチャン・リヴェルが駄目という訳ではなく、こういうサウンドには合わない気がして。
あと、本作「GLORY THY NAME」は、完成度の高さは感じるものの、もうちょいキャッチーさがあっても良かったのではと感じた。
おそらく、二・三回聴いたぐらいでは、良さが分からないアルバムだと思う。
それと、一段抜けるためにも、全体的にもう少しインパクトが欲しいところです。
今のままでも悪くないですが、痒いところに手が届いかないもどかしさのようなものを感じてしまう。
ソロパートももうちょい工夫が欲しいかなと。
おすすめは、スラッシュメタル的なリフとドラマチックな美旋律が交差する#03。
ディバインファイアーに対しては、期待値が高かったので、つい辛口レビューになってしまいました。
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