才能溢れるマルチプレイヤーであるヤニ・ステファノヴィックとNARNIAのヴォーカルのクリスチャン・リヴェルらによるプロジェクトである。
ゲストが多数参加しているが、その中には元ソナタアークティカのミッコ・ハルキン(Key)のクレジットも。
本作「HERO」で聴けるサウンドは、シンセをふんだんに取り込んだシンフォニック・メタルです。
ただ、RHAPSODYみたいに仰々しいわけではない。
シンフォニックな中にもテクニカルな速弾きを随所にプレイしており、ネオクラシカル・メタルにも通じるところも感じられる。
バックのサウンドに対し、クリスチャン・リヴェルの声が少し心細く感じられる印象を受けるが、楽曲のクオリティ自体は総じて高いので、安心して聴ける。
個人的には、もっとパワフルなシンガーをチョイスした方が良かったのではないかという思いがある。
淡々と歌っていて一本調子な感じを受けるヴォーカルのスタイルについては、聴いていてつまらなく感じてしまった。
そこさえ改善できれば、正直、かなり化ける可能性を秘めたバンドだと思う。
#02、#04、#06、#09あたりがオススメです。
スウェーデンのポップ・バンド「ONE MORE TIME」が参加しているボーナストラック#09の出来もよい。
QUEENのカヴァーです。 |