DESUTRUCTION |
TOP | REVIEW一覧に戻る |
デビューミニと1stアルバムとのカップリング盤
SENTENCE OF DEATH/INFERNAL OVERKILL | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ドイツの三大スラッシュ・メタルの一角を担うDESTRUCTIONのデビューミニアルバム「SENTENCE
OF DEATH」と1stである「INFERNAL OVERKILL」のカップリング、というちょっと変わった構成となってるアルバムです。 ちなみに、#01〜#06がミニアルバムからの収録で、それ以降が1st収録の曲となってます。ミニアルバムと1stは同じ曲調といってよい内容なので、#07から急に違う感じに変わるなんて事はないのでご安心を。 今作ではとにかくアグレッシブでスピーディーな曲が多く、アメリカ産のスラッシュ勢では味わえない激しさを持ち合わせてます。この頃はDESTRUCTIONに限らずドイツ勢はアメリカ勢にはない疾走感と破壊力を持ち合わせてたので、アメリカ勢のスラッシュにぬるさを感じてる人にはドイツ勢のスラッシュの方が合うかもしれません。それと、メロディアス度がなかなか高いのもDESTRUCTIONの特徴として挙げられます。 バンドの中心人物であるシュミーアの声質はMEGADETHのデイブ・ムステインに近い感じで、個性的な声の持ち主です。この頃は特にうまいとは言えませんが。まあ、はっきり言うと下手なんですけどね(笑)。 そして、本作は音質が悪く、バッキング陣の演奏も褒められたものではないので、そこら辺が気になる人には決して勧められません。スラッシュ特有のリフのザクザク感も、音質のせいかイマイチ伝わってこないのも残念ではあります。しかし、この頃のリフの良さは素直にカッコイイと思えるものが多く、スラッシュ好きには是非とも聴いてもらいたいのも事実ですが。 #08なんかはスラッシュ史に残る名曲といっても言い過ぎではないと思います。メインリフの使い回しが多く、やや単調な所はありますが。他にも、インストから一転、軽快なスピード感を伴った#02や#04、トリッキーなリフワークから一転、堂々と突進し始める#11、重たいリフにメロディアスなフレーズが切れ込んでくる#13、といった激しさの中にもツボを得た楽曲は聴き応え充分です。 先程も触れたとおり、一般的にはあまり勧められないのでこの点数ですが、やってる事自体ははっきり言ってカッコイイので、さっき言った欠点が気にならない人には是非聴いてみて貰いたいです。私はこのアルバム大好きです(笑)。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SENTENCE OF DEATH/INFERNAL OVERKILLを買う |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
86Metal |
関連レビュー | ||
METAL REVIEW/DESTRUCTION/SENTENCE OF DEATH/INFERNAL OVERKILL