Voがアンディになってから4作目、通算9枚目のアルバム。
本作「ダークライド」は、原点回帰型のハロウィン・サウンドとハロウィンとは思えぬスローでへヴィ(ちょっとモダンな感じ)な楽曲が半々ぐらいの構成となった実験的なアルバムとなっている。
賛否両論あるアルバムであるが、要はハロウィンらしからぬヘヴィな音が受け入れられるか、受け入れられないかの問題だ。
楽曲自体は悪いと感じないし、評価している人はちゃんと評価している。ただ、私的には、ちょっと苦手なのだ…スローテンポのヘヴィな感じがダメなのではなく、モダンな作りが受け付けない…
しかし、コーラスを伴ったサビが心地よい#02、Aメロからサビまで秀逸な#07は、キラリと輝く王道の疾走ハロウィン・サウンドでチェックしておきたい楽曲だ。
音作りはへヴィだがキャッチーな#03はアンディ・デリスの魅力がつまった佳曲である。「ミスター父ちゃん」って聴こえるけど(笑)。
それと、大胆にピアノを取り入れた#06あたりも往年のファンに受け入れられそうな楽曲に仕上がっている。
ヘヴィなギターリフとメロディアスなパートが奏でる構成が素晴らしいスピードメタル・ナンバー#12も本作「ダークライド」を語る上で外すことの出来ない名曲である。
ハロウィンとして見た場合、「ダークライド」は聴き手を選ぶアルバムと言えるが、#02、#07、#12は押さえておきたいところだ。
レビューを見て、「苦手な感じだな」と感じたら、MP3で上記3曲だけダウンロードする方法がおすすめかもしれない。 |