アンディ・デリスが加入し2枚目となるハロウィンの7thアルバム。
全体的に暗い雰囲気(特に後半)を感じるが、粒ぞろいの楽曲が揃ったアルバムである。
ヘヴィさが強調されているが、そこにはハロウィンらしいメロディアスなフレーズも沢山盛り込まれている。
車を運転していたら、つい飛ばしたくなりそうな軽快な疾走曲#01で「The Time of the Oath」の世界観に引きこまれることだろう。ノリノリのイントロから気持ちよくアグレッシブに展開していく。
正統的だが、あくまでハロウィン的な#02。地味ならがハロウィンらしいソロが光る#03。駄作かと思ったら、ソロがやばかった、というパターンだ。
キャッチーな歌メロに思わずコーラスしそうになってしまう名曲#04は、アルバムのベストソングにしてアンディ加入後の代表曲だ。
ハロウィンのバラードで一番の出来と確信している泣ける#05も忘れてはいけない。
#04と並びアンディ時代の代表曲であるスピードメタル・ナンバー#06は、歌メロも良いがソロが特に素晴らしい。あの核が爆発したかのようなフレーズ?がカッコイイのだ。
余裕というか遊び心を感じさせる#08は、面白いけど好き嫌い分かれそう。
ヘヴィに疾走し、ツインリードのソロが聴き所の#09は、ハロウィンの中ではそれほど有名な曲ではないが、個人的には名曲だ。
「守護神伝」後の方向転換で心が離れた初期のファンに聴いてもらいたいアルバムである。
原点回帰とまでは言えないが、「Chameleon」や「Pink Bubbles Go Ape」あたりと比較すると、それに近い音になっているのは間違いない。 |