前作SIGN OF THE WINNERでクサメタラーの心を掴んだヘブンリーの3rdアルバムです。
前作よりもかなり壮大でドラマチックな作りになっていて、シンフォニックになってますね。前作ではHELLOWEENやGAMMA
RAYに通じるヘヴィメタルを披露してたけど、シンフォニックな路線になった事でだいぶ印象が変わったな、というのが第一印象でした。
前作のような、わりとストレートな曲調っていうよりも、凝った作りになっていて、押すところでは押すし、引くところではしっかり引いて聴かせる、といったように強弱をつける事によりドラマチックさを演出してます。
ただ、当然の事ながらドラマチックさを強めた分キャッチーさが減退してます。しかし、こういった作風の場合、即効性がない分、聴けば聴くほど味がでてくるものなので、たいした問題ではないですが。要は好き嫌いの問題ですね。前作のようなストレートなタイプが好きか、今作のように凝った作りが好きかの。私的には前作の路線で突き進んで欲しかった、というのが正直な感想ですが。
あと、前作で線の細いハイトーンを披露してたVoですが、今作でもVoの力量は前作とさほど変わってないな、と思いました。まあ、あのハイトーンがマニアの心をくすぐる、っていう意味ではこのままでいいんでしょうが。
キラーチューンの存在も見当たらなく、即効性も低いアルバムだと思いますが、今作もクサメタラーなら涙物の出来になってると思いますが、ちょっと長すぎるので人によっては途中でだれるかもしれません。トータルで70分以上ありますから。
あと、前作でもあったけど、今回もどこかで聴いたことあるようなフレーズが出てきます(笑)。まあ、そんな事は気にしないで聴いてください。 |