スウェーデンのネオクラシカル・メタル・バンドDIONYSUSの2002年発表のデビュー盤です。
デビュー盤といっても、メンバーがいろいろな所で活躍してる実力者揃いなので、当然クオリティは高く、新人バンドと呼ぶのには抵抗を感じるのは私だけじゃないでしょう。
メンバーを紹介すると、VoがOLAF HAYER(LUCA TURILLIのソロでVoを担当)、GがNATIONのJOHNNY
OHLIN、Keyが元SINERGYのRONNY MILIANOWICZといったような顔ぶれだ。新人と呼ぶには抵抗を感じると言ったのも頷けると思います。それと、忘れちゃならないのが、プロデューサーにEDGUYのTobias
Sammetが迎えられてる事です。
サウンドの方は、全体的にスピード感は押さえ気味で、ネオクラシカルなフレーズを要所に散りばめた正統派メタル、といった感じですね。LUCA
TURILLIのソロで実力は証明済みのOLAF HAYERの伸びやかながらもパワフルなハイトーンと、派手さは押さえ気味ながらも、ツボを得たバッキング陣の安定したプレイは文句のつけようがない完成されたサウンドを提示してくれてます。
曲解説をすると、、歌メロがキャッチーで親しみやすい合唱系のミドルチューン#01。サビでのクワイアがなかなか良いです。OLAF
HAYERの歌唱が冴える疾走チューン#02。JUDAS PRIESTを意識したかのような正統ナンバーに仕上がってる#03。特にAメロは。歌い方までロブ化してます(笑)。
切なげなヴォーカルラインが胸にグッとくるミドルチューン#04。歌メロがどこかで聴いた事ある感じで、適度な疾走感が心地よい#06。ストラトの某曲とダブリました(笑)。強弱をつけ伸び伸びと気持ちよさそうに歌ってるアコースティックバラード#07。
後半で一番耳を引く、フックのある疾走ナンバー#09。ネオクラシカルなフレーズが炸裂したソロも聴き所の一つです。
ネオクラシカル・ヘヴィメタル・リスナーは一聴の価値あり。 |