BLIND GUARDIANの6thアルバムです。トールキンのシルマリル物語をモチーフとしたコンセプトアルバムとなってます。
ボーナスを含めて全24曲という凄まじいトラック数ですが、半分はインストや効果音、語り等なので思ったほど収録時間は長くないです。それでも全部で77分ありますが。曲間にインストが挟まれてるわけですが、1曲終わってインスト、というのを繰り返すのはさすがにちょっと・・・
物語の構成上しかたなかったのかもしれませんが、もう少しインストパートを減らすとか出来なかったのでしょうか!?この物語に興味ある人にはいいかもしれないけど、物語とかはどうでもいいから、ただ単に音だけに興味がある、という人にとっては正直聴きづらいアルバムになるでしょう。
悪いところを指摘しましたが、楽曲事体はイイ曲揃ってると思います。ミドル主体で分厚いクワイアを伴いファンタジックに仕上がってます。メロの扇情度はかなり高く、よく組み立てられてるのがわかります。メロディが重視されてます。疾走好きな人にとっては、もう少し疾走チューンがあった方がよかったのかな、って思うかもしれませんが。
楽曲の方ですが、周知の事実なので今更言うまでもないと思いますが、#09の出来は素晴らしいです。ブラガを代表する曲といってよいでしょう。シングルにもなっていて有名な曲なので、何を今更なんて言われそうですが(笑)。スピード感と抜群のメロを兼ね備えた(勿論クワイアも)名曲です。
最後に、賛否両論のアルバムなので、こういう構成が苦手な人にはあえて勧めませんが、楽曲の質自体は相変わらず高いです。ただ、このような構成は個人的にはどうかと思うので、点数はこの辺で。
このジャケットをパッと見した時には、みんなで焚き火でもしてるのかな、なんて一瞬思ったのですが、よく見てみると、セーブポイントでご休憩中のご様子ではないですか(笑)。しかも、周りには敵がうじゃうじゃと待ち構えてるみたいだし。 |